このサイトでは、当院における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって引き起こされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連(診療、検査、ワクチン等)の情報を一括して提供します。
Take The A Train
by Duke Ellington And His Orchestra
このサイトでは、当院における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって引き起こされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連(診療、検査、ワクチン等)の情報を一括して提供します。
当院では、新型コロナ感染症が感染症法第5類に移行した2023年5月8日以降も、基本的に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」に準拠し、以下のような院内感染対策を実施しています。
1.発熱、気道症状を伴う方の診療は全員予約制とします。
予約時間を調整、それらの症状を伴わない一般の患者さんと時間的空間的分離を行います。
予約なくそのような症状の方が来院された場合、いったん帰宅して頂き、予約患者のいない時間帯に改めて受診して頂きます。
2.別館外来棟1階エレベータホール内に左図の如く自動体温計兼消毒用アルコールスタンドを設置しました。来院者は全員、手指消毒の上、体温を測定して下さい。発熱していた場合、エレベータには乗らず、一旦自動扉の外に出て、インターホンで受付スタッフをお呼び下さい。また、本館健診棟2階入口にも、右図の如くサーモグラフィカメラ兼消毒用アルコールスタンドを設置しました。来院者は全員、手指消毒の上、体温を測定して下さい。発熱していた場合、一旦院外に出て、電話(0422-70-1037)でお問い合わせ頂き、スタッフの指示に従って下さい。
3.来院者は受診理由の如何に関わらず必ずマスクの着用をお願いします。マスクはご自身でご用意し着用をお願いします。
4.発熱、気道症状を伴う方は、一律、後述の屋外診察室発熱外来で診察します。屋内に入室後、そのような状態であることが判明した場合、院内トリアージを実施、使用していない診察室や左図の如き陰圧の「隔離待合室」で診療の順番をお待ち頂きます。
診療順は病状を鑑み調整します。
5.右図の如く外来受付、健診受付とも透明な飛沫防止シートを設置、受診者、職員双方の飛沫感染を予防します。
*下記の屋外診察室発熱外来は、2023年5月8日新型コロナ感染症が感染症法第2類感染症から第5類に変更後、予備室など屋内の個室で実施しています(2023/06/01追記)。
*また、今後新興感染症が発生した場合、第2類感染症に指定されていた新型コロナウイルス感染症発生時同様、屋外診察室を復活させ、感染症患者を受け入れます(2024/04/24追加)。
兼ねてより、究極の院内感染予防策として屋外診察室での発熱外来開設を計画していましたが、2022年度インフルエンザシーズンを前に漸く準備が整い、運用を始めましたので、その概要をご説明します。当院の発熱外来受診を希望される場合、下記の手順に従って下さい。
5月8日より新型コロナウイルス感染症が 、感染症法に規定される5類感染症に変更されますが、病原性、感染性が変わるわけではありません。ですので、気候がよいこともあり、当院では気道症状のある患者さんは、引き続き屋外診察室発熱外来にて診療します。
新型コロナウイルス感染症患者は、感染症法に基づく行動制限、外出自粛はなくなり、インフルエンザ同様以下の考え方に基づき個人が判断することになります。
・発症後5日間が経過し、かつ解熱および症状軽快から24時間経過するまでは外出を控える。
・発症後10日間が経過するまでは、マスクの着用等、周りの方へうつさないよう配慮する。
当院は「高齢者等ハイリスク者」が集まる場所です。それらの方と、感染性のある(発症後10日間)新型コロナウイルス感染症患者の方を待合室で同席させるわけにはいきません。5月8日以降も新型コロナウイルス感染症患者の方は、10日間を過ぎてから来院するか、緊急性のある場合は屋外発熱外来を受診して下さい。
濃厚接触者に対する法的規制はなくなります。しかし、たとえ5類となってもうつされない方がいいので、これまで通り、マスクを着用し接触を控えるようにして下さい。
これまで行政検査として公費負担により、無料で実施していた抗原検査、PCR検査は通常の保険診療となり自己負担が発生します。さらに、従来行政検査として無料であった無症状の濃厚接触者に対する検査は、保険診療の対象にさえならず、全額自己負担となります。
新型コロナ感染症と診断された場合、以後の医療費(診察料、検査料、治療薬処方料等)は公費負担で無料となっていましたが、5月8日以降移行措置として高額な新型コロナ感染症治療薬(「ラゲブリオ」、「パキロビッド」、「ゾコーバ」等)のみ引き続き公費負担で無料(後述の如く2024年4月以降一切の公費負担がなくなり、通常の保険診療となりました)となりますが、その他の費用は通常の保険診療となり、自己負担が発生します。5類感染症のインフルエンザと同様です。
5月8日以降、当院発熱外来での診療費(診察料、検査料、処方箋料等)は3割負担の方で、
1、抗原定性検査を受けた場合:4,500円~(現在、インフルエンザやRSウイルスとのコンボキットを使用しているため、その分高くなっています)
2、PCR検査を受けた場合:5,200円前後
3、抗原検査とPCR検査両方を受けた場合:7,000円~~(上記理由で高くなっています)
となります。
新型コロナ感染症に関わらず、当院では、受診時すべての患者さんに、マスク着用を引き続きお願いしております。
今後は順次、ホームページの内容を5類移行に合わせて改訂していきます。
1.完全予約制について
発熱、咳嗽、喀痰、鼻汁鼻閉、呼吸困難、頭痛、関節痛、全身倦怠感、食欲不振、水分摂取不良、嘔吐下痢、咽頭痛(オミクロン変異株は咽頭痛が特徴的です)、味覚障害、嗅覚障害等の新型コロナウイルス感染症を疑わせる症状、まったく無症状でも濃厚接触者と認定、あるいは想定される方は、必ずお電話(0422-70-1035)でご予約下さい。概ね1時間に2~3人、曜日により1日4~20人程度ご予約できます。
完全予約制とし人数制限している理由は、予約時間を調整、患者さん同士を時間的空間的に分離するためです。予約なくそのような症状の方が来院された場合、予約状況によってはいったん帰宅して頂き、改めてご予約の上、受診して頂く場合があります。院内感染予防のための措置です。ご理解ご協力のほど、よろしくお願いします。
当院は小児科でないため、発熱外来対象者は12歳以上としています。
2.受診前の問診票記入について
当院では2023年4月よりAI問診を導入しました。発熱外来を受診される方は、必ず受診前に下記リンク先よりAI問診にご回答の上、ご来院下さい。なお、AI問診にご回答しても発熱外来を予約したことになりません!予約は上述の如く、必ずお電話(0422-70-1035)でご予約下さい。
高松メディカルクリニック発熱外来AI問診
通信環境などによりAI問診をご利用いただけない場合、必ず受診前に「新型コロナウイルス感染症流行期用問診票」をダウンロード、ご記入の上、ご来院下さい。
プリンタをお持ちでない方はお電話下さい。FAXします。
FAXのない方は、代理人に依頼し、事前に問診票を受け取りにご来院下さい。
いずれの方法も無理な場合、予約時間の15分前にご来院下さい。屋外に用意した机でご記入頂きます。
院内には、問診票をご用意しています。通院患者の方は、発熱時に備え、事前に1部お持ち帰りになることをお勧めします。
感染予防の観点から、院内での記入はお断りしています。
問診票を事前にダウンロードし、落ち着いて詳しく記入されてから来院すると、ご自身の待ち時間が減る上、医師に詳細な情報が伝わるので、より的確に診断しやすくなります。是非、ご利用下さい。
3.来院後の手順について
3-1.時間厳守について
予約時刻通りにご来院下さい。時刻より大幅に早いと前の患者さんがまだ帰宅していない可能性があります。その場合、予約時刻まで屋外でお待ち頂くことになります。
逆に、予約時刻より大幅に遅刻すると、次の患者さんが来院、既に発熱外来診察室を使用している可能性があります。その場合、ご自身の予約は無断キャンセルとなり、当院での受診はお断りします。
3-2.屋外診察室について
ご予約時間に来院したら、別館1F自動扉左横にあるモニターフォン(下図赤丸部分)でスタッフをお呼び下さい。スタッフがお迎えにあがります。診察はその奥(下図黄色部分)になります。屋外診察室は文字通り屋外ですが、ビル1階部分を利用し設置されているため、屋根があり傘がなくとも濡れることはありません。また、画像の如く風の通り道となっており、換気のよい環境になっています。
屋外診察室はカーテン(下図)で仕切られています。
カーテンの奥に設置されているクリーンパーテーション(下図)の間に座って頂きます。
クリーンパーテーションは下図の如くpush/pull方式で効率よく感染予防と感染性のある空気を清浄化します。医師の背後に設置されたパーテーション背面から吸い込まれた空気をHEPAフィルターで清浄化、医師側から患者側へ空気を押し出します(push)。その空気が患者に当たり、咳嗽等による飛沫で汚染されたとしても、患者背後に設置されたもう一つのパーテーション内のファンが陰圧を発生され、効率よく汚染された空気を吸い込んでいきます(pull)。吸い込まれた汚染空気は、やはりパーテーション内に設置されたHEPAフィルターにより清浄化され、無菌の空気として背面より排出されます。このような仕組みのため、屋外診察室からカーテンの外に漏れ出る空気は清浄化された無菌の空気となっていますので、自転車置き場を利用する方も安心して通行できます。
私達医療従事者も常に患者さんの風上で診療するため、たとえ患者さんが咳をしても、飛沫に暴露されることはなく安心です。
屋外のため暑さ寒さ対策としてスポットエアコン(下図)を用意しています。しかし、厳冬期には寒さ対策は十分とは言えません。ご自身でも防寒対策をして受診して下さい。
現在、屋外診察室で診療をさらに効率化させるため、、無線LAN機能を持った電子カルテを屋外診察で使用できるよう準備を進めています。
3-3.事前に記入しご持参頂いた問診票に基づき、カルテを作成後、診察します。
有症状者の場合、まず、鼻咽頭拭い液による抗原定性検査(迅速検査キット)を受けて頂きます。
インフルエンザ流行シーズンの冬期は、新型コロナ感染症とインフルエンザを同時に検査するコンボキットをインフルエンザが流行していない時期は、新型コロナ感染症単独キットを使用します。結果は15分程度で出ます。その結果が陽性なら、COVID-19の確定診断になります。陰性の場合、大抵、PCR検査を追加で実施します。結果は上述のようにお電話でお知らせします。新型コロナ検査は2回迄行政検査として無料で受検できます。検査の流れは下図のようになります。
抗原検査で陽性と判明した場合、酸素飽和度の値、症状、診察結果から肺炎を疑い、胸部レントゲン検査、血液検査を受けて頂くこともあります。なお、抗原検査で陽性となった場合、高額な抗新型コロナ感染症治療薬は公費負担となり無料です。それ以外の診療費は通常の保険診療となります。
COVID-19罹患時の療養方法には、入院、宿泊、自宅療養がありますが、患者さんの重症度(下図)を鑑みながら療養方針を決定します。
4.治療について
新型コロナウイルス感染症に対する治療は、抗ウイルス剤の投与と様々な自他覚症状に対する対症療法になります。感染症法第5類移行後、治療費の公費負担は徐々に減額され、2024年4月からは、インフルエンザ同様通常の保険診療となり、同様の自己負担割合で窓口負担が発生しています(下図)。
5.療養証明書発行について
当院を受診、診断、治療を受けた方に関しては、希望される場合、有料の診断書を発行します。他院で診療を受けた方は、そこで発行してもらって下さい。
6.後遺症について
6-1.後遺症対応医療機関について
COVID-19に罹患、幸い大事に至らず軽快したにも拘わらず、何らから症状がなかなか消失せず、持続している方がいます。3ヶ月経っても症状が持続する場合、後遺症(long COVID, post COVID-19 condition)と判断されます。症状には、咳嗽、倦怠感、味覚障害、嗅覚障害等が多いですが、その他、微熱、呼吸困難、胸痛、脱毛、抑うつ等、様々な報告があり、20~40歳代の若年者に多いようです。東京都の新型コロナ保健医療情報ポータルサイトに詳細な情報が掲載されていますのでご参照下さい。また、東京都では、このようなリーフレットも発行しています。このリーフレットに記載されているように、都内八つの都立病院、公社病院にコロナ後遺症相談窓口を設置しています。後遺症と思われる方はご相談下さい。
また、東京都では、この八つの病院以外の後遺症対応医療機関を募集しています。上記八つの病院は三鷹から遠いこともあり、当院も後遺症対応医療機関に手を挙げています。現在公表されていませんが、近々医療機関名が公表予定です。後遺症でお困りの方は、それら医療機関にもご相談下さい。
ただ、現状、後遺症に対する特効薬等はなく、自然軽快するまで、対症療法で症状を緩和させることが中心となります。
6-2.後遺症に関する診断書について
後遺症に関する診断書を希望される方がいます。他院で新型コロナと診断された方の場合、発症当時の病状を把握できないため、一律発行をお断りしています。COVID-19と診断を受けた医療機関にご相談下さい。
たとえ、当院でCOVID-19と診断を受けた方であっても、コロナ後遺症に特徴的な検査異常値等がないため、自覚症状しか判断材料がありません。そのため、その症状がコロナによるものなのか、その他の病気によるものなのか診断は困難です。ですので、自覚症状のみをもって「コロナ後遺症」との診断書は発行するのは難しいです。
当院では、COVID-19に関して、PCR検査、抗原検査を受けることができます。
発熱、感冒症状、味覚障害、嗅覚障害などCOVID-19を否定できない症状がある場合、行政検査として検査費用は無料(初診料その他の検査料以外の費用は、通常の保険診療の料金)となります。
また、濃厚接触者、COCOAアプリで通知のあった方、濃厚接触者と未確定であっても同居者、所属団体等で陽性者が確認され、濃厚接触者の可能性のある方、陽性者の発生した高齢者施設職員、高齢者施設への新規入所予定者なども行政検査の対象者となり、検査費用は無料です。
また、廉価なPCR検査を提供する民間検査機関で陽性となった場合、民間検査機関では保健所への届出等を行わないため、改めて医療機関を受診しなければなりません。
実施した民間医療機関でのPCR検査の信頼性を評価、状況により再度PCR検査を実施します。
その場合も、行政検査のため無料となります。
さらに、家庭等で、薬局において購入した医療用抗原検査キットを使用し、検査結果が陽性となった場合も、改めて医療機関を受診しなければなりません。状況により再度検査を実施した場合も、行政検査のため無料となります。
一方、海外渡航や帰省、イベントへの参加目的、不安解消等新型コロナウイルス感染を疑う理由なく検査を希望する場合、検査費用は保険適応外で自費診療となります。
当院の自費診療での検査料金は、自由診療コーナーをご参照下さい。
なお、「当院のご案内」の「小児患者への対応について」でご説明しているように当院は内科で、小児科を標榜していません。そのため、基本的に15歳以上の方の診療しかしておりません。ただし、ワクチンに関しては年齢制限はありません。
1.PCR検査
ウイルス粒子の中に存在する遺伝子成分を検出する検査を核酸検出検査と呼びます。
核酸検出検査は検体(鼻咽頭拭い液、鼻腔拭い液、唾液等)中に僅か(5コピー)でも存在すると検出できるため、最も感度の高い検査法です。
核酸を検出することはウイルスの存在証明になりますので、感染が確定します。
しかし、検査感度が高いといっても100%ではありません。
検体採取部位、手技の影響も受けるため陽性率(新型コロナウイルス感染者のうち、陽性の結果が得られる割合)は90%程度です。
換言すると、10%は偽陰性になります。
そのため、検査結果が陰性でも、例えば味覚障害や嗅覚障害等の症状があり、COVID-19を強く疑う場合、2回迄行政検査を実施できることになっています。
また、感染し、COVID-19を発病、その後幸いに治癒しても、しばらくの間、ウイルスの死骸が存在するため、たとえ周囲への感染性がなくなっても、しばらく陽性が続きます。
検査感度が大変高いことの裏返しです。
核酸検出検査には数種類ありますが、当院ではPCR(リアルタイムRT-PCR)を実施しています。
検査結果が判明するのは検査受検日を含め2~5日後になります。
そのため、検査結果は検査翌日以降(翌日が休診日の場合、さらに遅れます)お電話でお伝えしています。
実際のところほとんどの場合、検査翌日には結果が判明していますが、第3波、第4波のピーク時には検査が遅れ3日目になった方もいました。
当院のPCR検査は、英国型、南アフリカ型、ブラジル型変異株に共通して認められるN501Y変異の有無も解るため、これら変異株の判定も行っています。
現在当院では院内で実施、15分程度検査結果が出る核酸検出検査の導入を検討しています。
2.抗原検査
検体(鼻咽頭拭い液、鼻腔拭い液、唾液等)中のウイルス粒子構成成分である蛋白質を検出する検査です。
核酸検出検査同様、ウイルス蛋白質を検出することはウイルスの存在証明になりますので、感染が確定します。
抗原検査には正確に蛋白質量を測定する定量検査とその有無のみを調べる定性検査があります。
当院では15分程度で検査結果が分かる鼻腔拭い液を使用した定性検査を実施しています。
上述の如くPCR検査でさえその検査感度は90%程度ですが、抗原検査はPCR検査に比べさらに検査感度が劣ります。
発症日から9日以内の場合PCRと遜色ない検査結果が得られますが、10日以降は偽陰性(PCR検査では陽性なのに抗原検査は陰性の状態)症例が増すため、発症10日目以降はPCR検査を推奨しています。
ただ、すぐに検査結果を希望される場合は、発症10日目以降でも抗原検査を実施、陽性なら感染が確定、陰性の場合、PCR検査を追加実施します。
上述の如く2回迄行政検査を実施できることになっています。
上述の如く濃厚接触者、COCOAアプリ通知者等も行政検査の対象者となりますが、これら無症状の方は、有症状の方と比べウイルス量が少ない傾向にあります。
そのため、感度の劣る抗原定性検査では正確に判断できません。
そのため、これら無症状の方には、初めから唾液によるPCR検査を受けて頂きます。
また、38度以上の発熱がある場合、インフルエンザ検査も同時に実施しています。
追記:2021年9月27日、新型コロナウイルス感染症に係る特例的対応として、医療用抗原検査キットを薬局において一般の方に販売できることなりました。症状がある場合は医療機関を受診することが原則ですが、家庭等において体調が気になる場合等にセルフチェックとして使用できます。もちろん陽性の場合、改めて医療機関を受診して下さい。
3.抗体検査
抗体検査は、新型コロナウイルス感染に対するヒトの免疫反応を調べる検査です。抗体は感染後1~3週間後に出現するため、過去の感染を示すもので、PCR検査や抗原検査のように現在感染していることは診断できません。抗体検査は保険適応になっておらず、これまで当院では実施していませんでした。
当初、開発された抗体検査試薬は、感染により出現する様々な抗体を測定するものでしたが、最近、ワクチン接種後に出現する中和抗体(新型コロナウイルス抗体のうち、ウイルスがヒトの細胞に結合するのを阻害する抗体で、感染や重症化を防ぎます)を専ら測定する検査試薬が開発(下図、アボット社製、CLIA法)され、過去の感染の診断というより、ワクチン(ファイザー、武田/モデルナ、アストラゼネカ社製すべてのワクチンに対応)の効果判定を目的として検査を希望される方が増えています。
つまり、ワクチンを接種して陽性の場合、その抗体価(2回目接種最低1週間、できれば3週間後)に採血して下さい)によりワクチンがどの程度有効かを判断します。逆に陰性だったり、抗体価が低かったりした場合、ワクチンの効果が乏しいこと(一次性ワクチン効果不全)を意味します。
一方、ワクチン接種せずに陽性の場合、1~3週間以上前に新型コロナウイルスに感染していることを意味します。そのようなエピソードがまったくない場合、本人が気づかないうちに感染したことになります(不顕性感染)。一方、陰性の場合、新型コロナウイルスに感染していないか、感染しているがまだ抗体が出現するまでの感染直後1~3週間の期間(window periodと呼びます)である可能性があります。
以上のような解釈のため、抗体検査は、
1、気付かないうちに新型コロナウイルスに感染(不顕性感染)していないか調べたい方
2、以前の風邪症状がCOVID-19でなかった心配な方
3、ワクチン接種により、感染予防に十分な抗体を獲得しているか調べたい方
4、企業防衛のため、職場の抗体保有者の割合を調べたい企業担当者の方
5、不特定多数の方と接する仕事に従事されている方
6、感染で重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある方と同居されている方
等が良い適応です。
上述の如く抗体検査は自由診療となり、当院では税込6,600円で実施しています。
2021年6月7日より当院での新型コロナワクチン初回接種予約(1、2回目をセット)が始まりました(期限は2022年9月30日)。予約方法は、
です。
現在の予約対象者はクーポン券を配布されている12歳以上(当院は小児科でないため、5~11歳の小児接種は実施していません)の方です。追加(3回目)接種は、2回目接種日から5ヶ月経過し、接種券が届いた三鷹市民は誰でも(当院受診歴のある方は市外在住でも構いません!)受けられます。ただし、現時点で、12~17歳の追加接種に使用できるワクチンはファイザー社製のみです。
2022年6月6日(月)から三鷹市の新型コロナワクチンの4回目接種が始まりました。
対象者は、以下のいずれかに該当する三鷹市民(当院受診歴のある方は市外在住でも構いません!)です。
1、60歳以上
2、18歳以上60歳未満で基礎疾患などを有する方
3、18歳以上60歳未満で重症化リスクが高いと医師が認める方
なお、基礎疾患は、①慢性の呼吸器の病気、②慢性の心臓病(高血圧を含む)③慢性の腎臓病、④慢性の肝臓病(肝硬変等)、⑤インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病または他の病気を併発している糖尿病、⑥血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く)、⑦免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)、⑧ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている、⑨免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患、⑩神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)、⑪染色体異常、⑫重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)、⑬睡眠時無呼吸症候群、⑭重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、または自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合)となります。
接種間隔は、3回目接種から5カ月以上で、使用するワクチンは、ファイザー社か武田/モデルナ社ワクチンになります。3回目同様、3回目とは違う種類のワクチンを接種する交互接種が認められています。接種費用は、無料(全額公費)です。
web予約では、60歳未満の方が基礎疾患等のある対象か否か判断できません。そのため、60歳以上の方しか予約できないよう設定しています。60歳未満で接種券をお持ちの対象者はお電話(090-7537-6807)にてご予約下さい。
新たな変異株の都内流入等の状況を鑑み、当院では一般診療より新型コロナワクチン接種を優先すべきであるとの判断に至り、月曜日と金曜日の午後外来を一部閉鎖、ワクチン予診専任医を招聘、ワクチン接種に特化した診療時間(いわゆるワクチンタイム)を設けるなど、月曜日から土曜日まで可能な限り多くの時間をワクチン接種に割いてきました。追加接種に於いても同様の措置を実施します。しかし、そのことで逆に多数の接種希望者が来院、待合室が3密化する危険性があります。そのため、下記の対策を講じています。ご理解、ご協力のほど宜しくお願い致します。
1、新型コロナワクチン接種目的に来院された方は、予約時間になるまで院内に入れません。予約時間前に入室された方には、一旦外に出てお待ち頂きます。ワクチン接種者が多い、火、水、土曜日の午前、月、金曜日の午後に関しては、1F当院専用駐車場に椅子を並べて、座って待てるようにします。
2、被接種者と一緒に屋内に入れるのは、被接種者1人に付き家族1人迄とします。
例えば、被接種者1人+接種しない家族2人で来院された場合、家族1人は外でお待ち頂きます。
3、接種待ち、あるいは接種後15分間の観察時間中もマスクを装着、極力会話をお控え下さい。
先般個別接種でキャンセルが発生しました。ファイザー社製ワクチンは、一旦開封すると6時間以内(武田/モデルナ社ワクチンは10時間)に使い切らなければなりません。また、1瓶6回分(武田/モデルナ社ワクチンは20回分)のため、1回分ずつ調整することもできません。結果、翌日の接種に回すことはできず、対象者がいなければ廃棄になってしまいます。
そこで、キャンセルが発生した場合、ワクチンを無駄にしないように、待合室にいる方で、
①まず、接種クーポン券を受け取りながら予約の取れていない方にご案内します。
②次に、すでに予約しているが、前倒しで接種したい方にご案内します。
その場ですぐ接種できるように、当院来院時は接種クーポン券を常時携行するようお願いします。
また、この場合、三鷹市民でなくとも、接種クーポン券があれば接種できますので、やはり、来院時は、接種クーポン券を常時携行するようお願いします。「原則、住民票がある市町村で接種することになっています」が、「基礎疾患を持つ者が主治医の下で接種する場合」は住民票所在地外においても接種できることになっています。
③クーポン券をお持ちの方がいなかった場合のみ、持参されていない対象者に接種します。
さらに、事前にキャンセル待ちリストを作成しています。対象者は、当院受診歴のあるクーポン券持参者で、おおむね20分以内に来院できる方です。現在予約が取れていない方、予約が取れていてもだいぶ先で、少しでも早く接種されたい方は、受付にお申し出下されば登録します。リストに登録されても、他で早く接種できれば、もちろん接種して構いません。その場合、キャンセル待ちリストのキャンセルをご連絡下さい。ご協力のほど、宜しくお願い致します。
ワクチンを無駄にしないため、キャンセルされる方はかならずキャンセルのご連絡をお願いします。無断キャンセルの方は今後当院ではご予約できません。
WEB予約されている方はWEB画面からキャンセルできます。窓口や電話でご予約された方はお電話でご連絡下さい。なお、現在ある予約の変更も、変更希望先に空きがあれば対応しますので、お電話下さい。
新型コロナウイルスワクチンに関して、2022年6月14日現在の情報をQ&Aの形式で提供します。
より詳細な情報は厚生労働省作成の「新型コロナワクチンQ&A」をご参照下さい。一般の方向けに解りやすく解説しています。
なお、三鷹市の新型コロナワクチン接種に関する情報は随時三鷹市のホームページに掲載され、最も正確な情報をいち早く入手できます。是非、そちらをご参照下さい。