高松メディカルクリニック TEL 0422-70-1035(治る 重病見事) 三鷹健診スクエア TEL 0422-70-1037 ワクチン予約専用 TEL 090-7537-6807 FAX 0422-70-1036

東京都三鷹市下連雀4-16-12 三鷹第1ビル2F(健診棟)及びANNEX3F(別館外来棟)

三鷹駅より徒歩9分

インフルエンザ 予防接種 検診 橋本病 咳喘息 高松メディカルクリニック

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診療指針

患者さんに安心して治療に専念していただけるように、まずは信頼関係が重要と考えております。自らの良心に基づき、患者さんにとって最も良い医療を提供できるように最大限努力して参りたいと考えております。

創立理念

高松メディカルクリニックは、自身が健康を願う者であることから、医学を修得した者として、健康を願い、病を克服せんとする人々の協力者たらんことを目的として設立する。

解説

私自身ができるだけ健康でありたいと願っています。何をするにしても、まず、健康であることが大前提となる場合が多いと思います。もちろん、不幸にして心身を患った方でも、その後の努力で大きな目標を達成した方もたくさんいると思います。そのような場合も、医療が大きな手助けとなった場合が多いのではないでしょうか。私は医学を修めた者として、皆様が自己判断されるより多少なりともより適切な助言を行い、適切な治療方針を進言することができるものと確信しています。そうすることが医学を修めた私の使命であると思います。

※余談ですが、当院では様付けではなく、患者さんと呼んでいます。最近は多くの医療機関で患者様と呼んでいるようです。ただ、私は以前より患者さんを様付けで呼ぶことに違和感を覚えていました。その理由ですが、一つは患者と医者は対等な立場だと思っているからです。昔のように患者さんに対して医者が父権主義で一方的に指図するのも問題ですが、逆に妙に遜って、患者さんの言うままに振舞うのも問題です。患者さんと医者は対等な立場で、協力し合って病と闘うのが最も良い関係であると思います。二つ目は、そもそも「患者さん」とさん付けで呼ぶのは決して失礼な表現ではないと思います。慇懃無礼という言葉があるように、様と呼ぼうがさんと呼ぼうが肝心なのはその心だと思います。

診療理念

医学が不完全な学問であることを念頭に、常に知識の前に謙虚であることを忘れず、既成の医学知識に囚われることなく、洋の東西を問わず代替医療・補完医療なども活用した統合医療を目指す。また、ただ単に病気を見るのではなく、病人を一人の人間として全人的な診療を実践、自らの良心に基づき健康を願う人々にとって最もよいと考える医療を提供する。

解説

世の中には様々な分野の学問、科学がありますが、そのいずれもが不完全なものです。ましてや、多様性の大きいヒトを対象とする医学は他の分野以上に解明されていないことがたくさんあります。いくら科学が発達しても完全無欠な医学にはなりえないと思います。ですから、自らの知識に奢ることなく常に謙虚に、新しい知識、他分野の方々の意見、患者さんの訴えなどに真摯に耳を傾ける姿勢が大切だと思います。具体的には国が保険診療として認めたもののみならず、代替医療、補完医療と呼ばれるものも患者さんにとって有用であると判断すれば積極的に活用したいと考えています。上述のごとく、医学は不完全ですから、医学知識で単純に善し悪しを判断できないことがほとんどです。ですから、その判断基準は、私の学んだ医学知識をもとに、自らの良心に問いかけ、健康を願う患者さんにとって最も良い医療であるかどうかです。

診療方針

診療理念のごとく医学は不完全な学問です。治療や検査によっては苦痛や不利益を伴うもの(採血、注射や放射線被曝など)もありますし、副作用が絶対に出ない薬などありません。たとえ副作用のない治療や苦痛のない検査であったとしても、通院し治療を受けることは精神的にも金銭的にも負担です。
純粋に遺伝的素因が原因の病気、いわゆる遺伝病を除けば、ほとんどの病気の発症には環境因子の影響によるところが大です。環境因子の最たるものが生活習慣。ほとんどの生活習慣病は早期であれば生活習慣の是正で完治します。当院では生活習慣病の診療に力を入れていますが、生活習慣の是正を最優先し、できるだけ薬を使わない治療を勧めています。投薬する場合も最小限に止めるようにしています。糖尿病や高血圧の薬の処方を希望して来院された方からすると、検査と生活習慣の是正を指導され、薬をもらえず拍子抜けするかもしれません。しかし、それが私の考える「自らの良心に問いかけ、健康を願う患者さんにとって最も良い医療」です。
また、患者さんの年齢によっても診療方針は変わります。同じような病状であっても、一般に若年の方には薬を出さず、高齢になるほど質、量とも薬物治療は濃厚になります。誤解を恐れず申し上げれば、若年の方はまだ残りの人生が長く、成長が期待できますが、高齢者に若者と同じような成長を期待するには無理があります。若年者には多少辛くともできるだけ薬を使わず、自身の力、免疫力で病気を克服、今後、もっと大きな病気が襲ってきたときに乗り越えられる体力、精神力を培ってもらうことが若年者のためになると思います。一方、高齢者は若年者のような成長を期待しにくく、無理をすると命取りになりかねません。無理をさせずある程度薬に頼ってでも安全、確実に病気を克服できるよう庇護する気配り心配りが高齢者には必要だと思います。

さしずめ「可愛い子には薄着させろ」と「年寄りの冷や水」といったところです。

経営理念

高松メディカルクリニックは、診療理念に基づく医療の提供により、患者さん、地域社会に支持され続ける医療機関となることと、適正な利潤をあげ、経営理念のもと真摯に働く職員が経済的にも精神的にも豊かな生活を送ることを目指す。

解説

診療理念に基づく医療を提供することにより、患者さんや地域の方々から信頼、支持される医療機関になることを目指します。また、当院も一事業者であるので、そのような医療機関になることにより、適正な利潤をあげ、私自身も含め経営理念のもと真摯に働く職員一同が経済的に生活できるようにします。真に幸せな暮らしを送るために、単に経済的な充足のみならず精神的にも豊かな生活を送れるよう努めます。

※余談ですが、経済制度として資本主義を採用している日本において、医療は厚生労働省により価格統制という社会主義経済、統制経済の制度下におかれた数少ない分野の一つです。よって、適正な利潤といっても、私たち医療従事者が自身の努力により適正な価格に変更することなどできません。治療費はあくまでも厚生労働省が適正と考える価格です。

診療科目・診療時間

診療科目

  • 総合診療科
  • 高血圧・循環器内科
  • 脂質代謝内科
  • 糖尿病・甲状腺内科
  • 高尿酸血症・痛風内科
  • 消化器内科・内視鏡科
  • 循環器内科
  • アレルギー科
  • 乳腺科

診療時間

診療時間 日・祝
9:00~12:30
14:00~18:00
  • 毎週土曜日の外来のみ午前8:30からです。
  • ほとんど方がお電話で予約されて来院されています。予約の方を優先して診療していますので、ご予約下さると待ち時間が短くなります。

外来診療担当表

診療科目 医師名
赤字は女性医師
★英語対応
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
8時30分開始
午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後




髙松 × × / /
坂本★
(消化器)
× / × × /
森田
(糖尿病・内分泌)
× × / × × × × × /
保坂★
(糖尿病・内分泌)
× × × × × / × × × × /
消化器・
内視鏡科
小栗 × × × / × × × × /
循環器
内科
石橋 × × × × × / × × × × /
川村 × × × × × / × × × × /
乳腺科
石坂 × × × × × / × × × × /

△...第1水曜日のみ
...第1水曜日以外

小児患者への対応について

当院は内科であって、小児科を標榜していません。では小児が来院された場合、当院ではどのように対応しているのでしょうか。
日本の医薬品の添付文書における年齢区分では、小児は15歳未満としています。では、小児科ではなく内科の当院は15歳以上の方のみを対象として診療しているのでしょうか。
日本の法律では、小児科が15歳未満を、内科が15歳以上を診療するなどと明文化されていません。つまり、小児科が15歳以上を、内科が15歳未満の患者を診療することは法的に禁止されていません。山奥や離島に1件しか診療所がない場合など、全年齢を診療しなければ住民は困ってしまうからです。
このように、小児科が何歳まで診察し、内科が何歳から診察するかは医療機関独自で決めています。
ちなみに私の知るかぎり、三鷹市内のほとんどの内科開業医は小児の診療をしています。極端な話、周囲に小児科がないため、大人以上に小児を診ている内科医もいます。
当院の場合、たまたま(というより小児を診ないで済むように小児科の隣で開業しました)小児科の隣で開業しているため、基本的に小児(15歳未満)の診療はお断りし、隣のつちや小児科を受診するよう進言しています。その方が患者さんのためだからです。
ただし、つちや小児科が休診の場合、お受けし出来る範囲で精一杯診療しています。子どもは好きなので、困っているなら助けたいですから。
また、つちや小児科が休診でなくとも、事情があり敢えて当院での診療を希望する場合もお受けしています。
当院職員や当院通院患者さんのお子さんで、当院を受診した方が便利だったり、インフルエンザワクチンを含め予防接種のようにどちらで接種しても全く同じ内容だったりする場合もお受けしています。

電話診療について

当院に慢性疾患等で通院中の患者さんで、ご本人やその看護に当たっている方からお電話で治療上の意見を求められ、必要な指示をしたときには、厚労省の通知に従い電話再診料を算定しています。お電話頂いたとき、クリニックで別の方を診察中のことが多く、そのような場合当方から折り返しお電話しています。

また、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、電話診療対象者で継続的な処方が必要な方に対しては、電話診療による処方箋の発行ができるようになりました(令和2年2月28日付け厚生労働省通知)。処方できる薬の内容は、基本的に定期的に処方されている慢性疾患に対する薬ですが、必要に応じ変更、追加することもできます。なお、処方日数は最大で1ヵ月分です。処方箋は患者さん宅ではなく、ご指定の掛かり付け調剤薬局にFAX送信しますので、処方箋の有効期限、4日以内に調剤薬局に赴き、お薬を受け取って下さい。なお、後日、処方箋原本を薬局に郵送する必要があるため、切手代を頂戴します。

電話診療に係る費用は、後日あるいは次回来院、受診時にお支払い下さい。電話診療は2回連続し実施できません。次回はクリニックに来院し受診して下さい。

電話診療による処方箋の発行は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時措置のため、今後見直されるかもしれません。

電話初診について

従来、電話による診療は、当院に慢性疾患等で通院中の患者さんで、ご本人やその看護に当たっている方からお電話で治療上必要な指示をした場合、すなわち電話再診のみでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、時限的な措置として、当院に通院中でない患者さんに対しても電話で診療が出来る(電話初診)ようになりました(令和2年4月10日付け厚生労働省通知)。ただし、できる限り、過去の診療録、診療情報提供書、健康診断の結果等により、基礎疾患の情報を把握確認したうえで診断・処方を行うことになっているため、当院では、本人確認、既往歴確認のため過去に病気で当院受診歴のある方のみを対象者としています。
処方箋の発行もできますが、処方日数は7日分が上限で、麻薬や向精神薬、抗がん剤、免疫抑制剤などは処方できません。

また、本来、初診から電話で診療を行うのは適していないこと、不利益な状況が発生するかもしれないこと等を十分に理解して頂くことが前提となっています。さらに、「対面診療を行う方がよい」と判断した場合には、速やかに対面診療に切り替えて頂きます。

設備紹介


  • 【エラストグラフィ、
    肝線維化測定機能付超音波診断装置】

  • 【レントゲン室】

  • 【デジタルマンモグラフィー】

  • 【心臓超音波(心機能測定)】

  • 【スパイロメーター】

  • 【デジタル無散瞳眼底カメラ】

  • 【HbA1c(糖尿病)迅速測定器】

  • 【ABPM:24時間自由行動下血圧計】

  • 【非接触眼圧計と視力計】

  • 【防水型ホルター(24時間)心電図】

  • 【血圧脈波検査装置】

  • 【上部消化管内視鏡】

  • 【聴力検査用防音室】

  • 【施設外集団健診用車輛】
  •  
  •  

CTやMRI検査について

当院にはCT(コンピュータ断層撮影)(下図)やMRI(核磁気共鳴画像法)の画像診断装置はありません。

そのためそれらの検査が必要な患者さんがいた場合、ご住所からアクセスのよい近隣の医療機関(CTはサウスポイントMYクリニックみたか中村脳神経外科クリニック野村病院に、MRIはみたか中村脳神経外科クリニック、野村病院にご紹介しています。何れの医療機関も当院の診察室から電話で直接予約ができます。また、検査結果は、緊急性がある場合は、検査を受ける医療機関でそのまま受診、診察を受けていただきます。緊急性のない場合、基本的に検査後は帰宅していただき、CD-ROMに記録された画像データ(下図)が、数日後郵送されてくるのを待って当院へ来院していただき、当院で検査結果をご説明します。

郵送されてきたCT、MRIの画像データは当院のPACS(医療用画像管理システム)に取り込み、一生涯保存します。他院で撮影された画像データを当院のPACSに取り込ませるとその分大容量のPACSを準備しなければならずコスト高になってしまいますが、にも拘らずこのような仕組みにしているのは、一人の患者さんの画像データを複数の医療機関でバラバラに管理するより当院で一括して管理した方が、利便性、全人的医療などの点で患者さんのメリットが大きいと考えているからです。一人の患者さんについてより多くの情報が収集できれば、私自身より正確な診断、適切な判断を下すことができるはずです。
もちろん、当院から大学病院など他の医療機関にご紹介する場合、必要に応じその画像データを持参してもらうこともあります。CD-ROMによる画像データの提供は無料です。

大腸内視鏡検査について

2017年度から三鷹市が実施する大腸がん検診は、単独実施のみならず、特定健康診査、後期高齢者健康診査、若年健康診査と一緒に500円の自己負担でヒトヘモグロビン2日法による便潜血反応検査を受けることができるように変更されました。これら健康診査には、従来無料ではありますが1日法による便潜血反応検査が付随していました。変更により、500円の自己負担は発生したものの2日法に拡大され、検査感度が上昇、便潜血反応陽性(便に血が混じっていること)を指摘する機会が多くなりました。陽性の場合、大腸の精密検査が必要になります。ちなみに、このヒトヘモグロビン法は、食道、胃、十二指腸からの出血には反応せず、あくまでも大腸からの出血に反応するように作られています。そのため、陽性者は胃内視鏡検査ではなく大腸内視鏡検査を受けていただくことになります。当院では大腸内視鏡検査を実施していません。そのため、陽性者には大腸内視鏡検査を実施する近隣の施設をご紹介しています(右上図)。いずれも過去に紹介実績のある医療機関です。

また、当院へは久我山発三鷹駅南口行きの京王バス(右下図)を利用すると乗り換えなしで来院(北浦バス停下車徒歩6分)できるため、牟礼や三鷹台にお住いの方も多数通院されています。そちら方面にお住いの方には、牟礼の三鷹さくらクリニックもご紹介しています。

院内紹介

写真をクリックすると、大きな写真をご確認いただけます。


  • 【別館3F外来受付】

  • 【別館3F外来待合室】

  • 【6台のモニターが並んだ診察室】

  • 【内視鏡検査室】

  • 【本館2F健診スクエア受付】

  • 【婦人科診察室】

  • 【本館2F健診スクエア生理機能検査室】

  • 【眼底眼圧検査室】

  • 【超音波検査室】

介護保険主治医意見書作成を希望される方へ

役所にて介護保険を申請する場合、「主治医意見書」(介護保険申請者の要介護認定や介護サービス計画作成時に必要な医学的観点からの意見を主治医が述べた書類)作成に当る主治医名を役所より尋ねられます。そのとき、役所担当者より、「介護保険申請時に主治医として名を役所に届け出たことをその主治医に伝え、了解を得ておくように」と念押しされます。後日役所より、その医師に「主治意見書」作成依頼が届き、主治医は介護認定審査会のある日までにその書類を作成し、役所に返送します。
このように役所が申請者に念押しするのは、ときにほとんど受診したことのない医療機関の医師名を役所に届け出る方がいるからです。そうすると、後日、ほとんど会ったことのない(=診察したことのない)患者さんの主治医意見書作成依頼が役所からその医師へ届くことになります。医師は当然書類を作成することができませんから、書類作成不能と役所に連絡します。その結果、介護保険申請者は介護認定審査会の俎上に載せられず、介護保険を受けられなくなります。
私も同様な経験をしたことがあります。「主治意見書」は申請者の病状や治療内容に加え、日常生活の状況、とくに介護の手間について記載しなければなりません。ですから、主治医という言葉を用いていることからも分かるように、申請者の日常生活まで把握している医師でなければ記載することができません。そのため当院では、介護保険主治意見書作成を依頼された場合、以下のような方のみ作成し、その他の方の意見書はお断りしています。

当院が主治意見書を作成するための要件:

  1. 定期的に当院へ通院されている方。ただし、当院へ通院してはいますが、生活機能低下の直接の原因になっている傷病を他院で治療中の場合、作成をお断りしています。
    具体的には、例えば、「当院へは高血圧で通院、降圧剤のみ処方されている。一方、整形外科へは腰部脊柱管狭窄症で通院している。そのため、歩行障害となり、介護保険を申請することになった。」といった場合。このような場合、通院中の整形外科で主治意見書作成をしていただきます。当院は内科が専門で、脊柱管狭窄症の診察、検査など実施していませんので生活機能低下の詳細は把握できません。
  2. 定期的な通院はしていないが、例年健康診断(三鷹市民健康診査など)を受けている方で、書類作成時以前3ヶ月間以内に当院受診歴のある方。
    換言すると、書類作成時以前3ヶ月間以上受診歴のない方は作成しません(最近の病状や日常生活が不明なため記載できません)。よって、主治医意見書作成依頼時3ヶ月以内に市民健康診査などを受診されることをお勧めします。
  3. 以上に該当しない方で、主治医意見書作成を希望される方は、事前に当院を受診し、ご相談ください。

以上です。

英文書類の作成について

国際化という言葉は今では当たり前すぎて、陳腐な印象さえ受ける言葉になりました。当院でも、外国の方がちらほら来院されますし、日本人の方から外国に提出する英文書類を依頼されることも珍しくありません。
依頼される英文書類で最も多いものが、インターンシップや留学予定の方から依頼される予防接種証明書です(図は東カルフォルニア大学のもの)。

予防接種証明書

例えば米国などでは、麻疹の予防接種を規定通り受けていなければ、入学させない、入寮させない、さらには州に入らせないとするところもあります。欧米諸国では大なり小なり似たような規定を設けています。留学経験もなく英語は得意ではありませんが、基本的に英文書類作成の依頼はお受けしています。しかし、内容から当院で作成できないものもあります。外務省ホームページ「世界の医療事情」中の「アメリカ合衆国(ニューヨーク)」のページ、「(3)学校への入学・編入」の項目を転記します。ところどころ私が色付けしています。

「学校への入学・編入時には州で規定された予防接種やツベルクリン反応検査が義務付けられています。幼稚園から大学・大学院はもとより、サマーキャンプへの参加等にも予防接種証明書の提出を要求されることがあります。この証明書がないと入学を許可されず、各種行事に参加できない場合もあります。米国の小児予防接種には、日本の小児予防接種には含まれていないものや、接種回数が異なっている項目が多くあります。過去に実施した予防接種又は罹患歴が証明できない場合には、全て再接種を要求されることも往々にして起こっています。これを防ぐには、母子手帳や予防接種記録・証明書及び罹患証明書(医師が作成した予防接種,罹患証明書)等が必要です。この証明書を当地の医療機関に持参し、不足分の接種を受けて学校等の予防接種証明書を作成してもらうことになります。当地では、ツベルクリン反応陽性者は結核感染者として取り扱われます。しかし、邦人の中には過去に受けたBCG接種の影響で反応が陽性となったと思われる方も稀ではなく、これら陽性者(結核感染による陽性かBCG接種による反応か)の取り扱いが度々問題となっています。」

母子手帳を見て、予防接種記録を頂いた英文書類に転記するだけなら問題ありません。また、抗体価を測定し、その結果を記入したり、抗体価が不足していたり、未接種だったりしたワクチンを当院で追加接種することも問題なくできます。ただ、追加接種を要求されたワクチンが日本で未承認のものだと当院では対応できません。日本で承認済ワクチンで代用できる場合もあるようですが、小児科としての専門的知識が必要になってきます。「小児患者の当院の対応について」で記載したように、当院では小児の診療はほとんどしていませんので、小児の予防接種に関して専門的な知識を有していません。ましてや、海外のワクチン事情に関してはなおさらです。そのような場合、小児科標榜の医療機関やトラベルクリニックを受診するよう進言しています。ですので、事前に、作成希望の英文書類を当院に持参、またはFAXしていただき、当院で対応可能か拝見し、お受けするか否か判断することにしています。そのため、書類作成期限には時間的に十分余裕を持って頂きますようお願いします。ちなみに、B型肝炎ワクチン予防接種を要求する書類の場合、B型肝炎ワクチンが6か月間かけ3回接種するワクチンのため、書類完成まで半年かかることになります。
次に多いのが海外旅行時の英文携行薬剤証明書(下図)です。通院中の患者さんに限り書類を作成しています。他院通院中の方は、主治医にご依頼下さい。

英文携行薬剤証明書

その他さまざまな書類(格闘技大会参加のための健康診断書、移住や婚姻ための健康診断書など)を依頼されますが、個別に対応しています。いずれにしても事前に書類をご持参いただき拝見、当院で作成可能なものか確認の上ご返事しております。
なお、英語以外の言語に関する書類に関しては対応いたしておりません。

 

臨床指標(質評価指標)の公開

臨床指標(質評価指標)とは

臨床指標とは、医療を具体的な数値として示すことにより、客観的な評価を可能とするものです。臨床指標(Clinical Indicator:CI)、あるいは医療の質指標 (Quality Indicator:QI)と呼ばれます。 DPC制度(診断群分類による1日当たりの定額報酬制度) を導入した病院ではDPCデータを公表することが義務付けられています。
当院は、DPC制度を導入するような大きな病院ではなく、単なる個人の診療所です。ですからデータを公表する義務はありませんし、実際のところ様々なデータを作成するマンパワーも不足しています。しかし、可能な限りデータを取りまとめ公表してくいことにより、結果として医療の質を少しでも改善していきたいと考えています。思いは大病院と同じです。
今後当院が測定している様々なCIを順次ホームページに公表し、当院の「診療理念」に掲げる「自らの良心に基づき健康を願う人々にとって最もよいと考える医療を提供」できるよう、質の向上に努めていきたいと考えています。

 

超音波検査実施件数

当院で実施した超音波検査数を公開します。
下図は当院が開院した2007年11月(2007年11月開院のため、2007年度は11月から翌年3月までの5ヶ月間の実績)から2023年度末まで、当院で実施した超音波検査数17年間の変遷です。2007年度は5ヶ月間のみの実績に加え、当時、検査日を週1日と設定していたため、極端に少ない検査実績でした。その後、患者数の増加とともに、2008年から検査日を週3日に増やし、さらに2009年4月より午前毎日にしました。

 


2013年三鷹市が実施する乳がん検診の超音波検査受託施設になり、乳房超音波検査の実施数が増加しました。乳房超音波検査の如く食事制限の不要な検査は午後実施しても構いません。午後に検査受検を希望される方のため、2012年から食事制限のない頸動脈、甲状腺、乳房等の検査は、月2回ですが午後も実施すようになりました。
開院以来受診者数が増加の一途と辿っているため、超音波検査実施数も増加、2018年度は2000件を越え、2050件に達しました。診療日数から計算すると1日平均7件から8件実施しています。さらに、2019年度から三鷹市が実施する乳がん検診ではマンモグラフィに加え新たに乳房超音波検査の受託施設となったこと、乳腺科を開設したこと、女性婦人科医による乳房触診を始めたこと等を考慮すれば、今後さらに乳房超音波検査数増加が予想されるため、2019年5月より毎週火曜日と木曜日の午後も超音波検査を実施することにしました。2020年度はコロナでの緊急事態宣言の影響から検査総数が減少しています。4~6月の健診スクエアの受診者減少が原因と思われます。しかし、2021、2022、2023年度はコロナ前の2019年度より検査総数が年々増加しているのが分かります。
下図は直近8年間の乳房超音波検査(乳房エコー)の実績です。2013年度より三鷹市が実施する乳がん検診の超音波検査受託施設になりましたが、2013年11月当院にマンモグラフィ(MMG、乳房レントゲン)装置を導入(2013/11/15院長コラム「マンモグラフィ(乳房レントゲン)の運用が始まりました。」をご参照下さい。)したため、2014年度からはマンモグラフィの受託施設に変更しました。三鷹市内の超音波検査受託施設は10施設ですが、マンモグラフィ受託施設は当院以外に3施設しかありません。機器が高額な上、管理が難しいので、医療機関の多くは設置を躊躇しているようです。しかし、健診施設を併設する当院は積極的にマンモグラフィを導入、受託施設に名乗りを上げました。MMG受託施設となったことでMMG受診者が急増、その精密検査として乳房超音波検査を受検する方が増えています。

 


上図グラフにはありませんが、2014年度乳エコー実施者のうち、乳癌が否定できず、さらに精密検査を指示した方(カテ4,5)は14%でした。上記の如く、この乳エコー対象者は、健診スクエア受診者で一次検診としてエコーを受検した方と、一次検診のMMGで異常を認め二次検査としてエコーを追加実施した方の合計で、14%を多いと判断するか、少ないと判断するかは意見の分かれるところです。
がん検診の基本的な考え方として、癌でない者は一次検診で「異常なし」とし、癌である者は細大漏らさず全員「要精密検査」対象者として拾い上げるのが理想です。つまり、精密検査不要とされた86%から、後日一例も癌患者が出現せず(後日早々に癌が発見された場合、癌見逃しとなります)、さらに精密検査必要とされた14%が、その後の精密検査で悉く癌が発見された場合、理想的ながん検診であったといえます。しかし、要精密検査対象者となったが結局癌ではなかった者(偽陽性)を減らそうと敷居を高くすればするほど癌を見逃す(偽陰性)確率が上昇します。一方、癌の見逃し(偽陰性)を減らそうと敷居を低くすればするほど、癌ではないのに要精密検査対象者(偽陽性)となる方が増えてしまいます。ジレンマを感じるところです。この問題を解決する方法は、癌の有無をより正確に鑑別する機器の導入です。そこで、当院では乳房超音波検査受検者数の急増を鑑み、2015年4月より、エラストグラフィ機能を搭載した新型の超音波検査装置を導入しました(詳しくは、2015/04/18院長コラム「エラストグラフィ、オートIMT測定装置を採用した新型超音波検査機を導入しました。(その2)」をご参照下さい)。2015年から要精密検査の対象者の割合が14%から4%に激減したのは、その影響が大きいと思います。もちろん、検査技師や私の経年的な技術向上も加味されていることでしょう。2019年乳腺科が開始されてからは、読影結果の比率に大きな変化はみられません。
2023年度超音波検査の結果、さらに要精密検査となり専門医療機関に紹介した結果をまとめたものが下図です。下段右側は要精検の結果と要精検の初診の割合を示しました。要精検の32%(5件)が癌の判定であり、自覚症状(2件)市乳Ca検診(2件)、経過観察中(1件)でした。健診スクエアの要精検者25%(4件)の全てが未報告(追跡不能)であるのは残念です。

 


下図は2022年度の上腹部検査(992件)の脂肪肝の割合です。

405件(41%)を脂肪肝としており、その中で高度以上 高度37件(9%)肝粗雑16件(4%)の統計をとったものが下図です。

高度グループと肝粗雑グループのFIB4(肝線維化進行度)とFLI(脂肪肝指数)の値を比較しました。『NAFLDの診断アルゴリズムで提示のNFS値(FIB4、FLIと同様に計算値)はAlb値が必要であり、測定していない方が多く、今回はFIB4、FLIでの統計とさせていただきました。』
予想どおりFIB4(肝線維化進行度)は肝粗雑グループのほうが高い値が多いのが分かります。しかし、FLI(脂肪肝指数)は高度グループのほうが高い値が多くなっています。NASH肝硬変の中には脂肪変性や風船様変性などのNASHの特徴は消失しburned-out NASHとなるものがあるようで、その影響からこのような結果がでたと考えられます。
NASH診断の脂肪肝の有無判断として使用されている超音波検査ですが、脂肪化を拾い上げる限界(NAFLDの定義では脂肪沈着5%を脂肪肝とする)があるのが現状です。この助けとして超音波減衰法ができる新機種を2023年4月下旬に導入しました。この機種は肝臓の脂肪化だけでなく肝臓の硬さも数値として測定できます。1年間(2023/4~2024/3) 技師の手技向上、機器のバージョンアップ期間として設け、2024年4月より肝臓の硬さ(SWM)と肝臓の脂肪化(iATT)の測定を開始することとなりました。次回はこれらの数値を使用した統計をお知らせできればと思います。
今後もこのように検査結果を分析しつつ、診療レベルの維持向上に努めてまいります。

 

レントゲン検査実施件数

2012年度からのおもなX線検査の実施件数を報告します。


開院以来、X線検査実施数は年々増加していましたが、2020年検査実施数が初めて前年度割れとなりました。この理由は、偏にコロナ禍のため、国の要請で健診を自粛したり、外来受診控えが発生したりしたためです。しかし、2021年受診控えによるがん発見の遅れ等が問題となり、前年度未受診だった方も健診を再び受診するようになりました。そのため、受診者数はコロナ禍前を上回っています。

検査の種類毎に見ると、アキレス腱撮影と上部消化管造影検査(バリウム検査)のみ2021年度も減少しました。
アキレス腱撮影は家族性高コレステロール血症を診断するための検査です。「家族性高コレステロール血症について」の段落の解説にあるように、アキレス腱の厚みが診断の参考になります。2017年日本動脈硬化学会から発表された「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」で、積極的なアキレス腱撮影による家族性高コレステロール血症早期発見診断治療が勧奨され、当院でも積極的に撮影するようになりました。しかし、アキレス腱厚は数年程度ではほとんど変化しないので、毎年撮影する必要はありません。そのため、2018年以降撮影数は徐々に減少しています。
一方、上部消化管造影検査実施数の減少は、後述の如く上部消化管内視鏡検査枠を拡大、胃の検査を造影から内視鏡検査に切り替える方が急増したためです。2021年度の造影検査と内視鏡検査の合計実施数は2019年度をはるかに凌駕しており、年々当院の健診スクエア受診者数が増加していることを反映しています。

先述のように2017年度より上部消化管内視鏡検査を当院で開始しました。

当初、内視鏡検査は他院に委託する形で始まりましたが、2020年12月より新設された当院の内視鏡検査室で毎週火曜日のみですが検査を始めました。2021年度からは週3日に検査日が増え、検査実施数が大幅に増えました。
2021年度、2022年度、2023年度の上部消化管内視鏡被検者の前回の上部消化管検査内容を調べたところ下記のような結果になりました。


2021年度、初めて胃の検査として内視鏡検査を受検した方のみならず、以前造影検査を受けられていた方も内視鏡検査に変更された方が数多くいることが分かりました。
また、2022年度は初めて内視鏡検査を受けた方が2021年度同様ある一定数でいた一方、前回内視鏡検査を受けた方が次年度も内視鏡検査を選択したという方が増えました。そして2023年度においても前回も内視鏡検査を受けた方の割合が全体の40%を占め、当クリニックでは上部消化管検査の選択肢として内視鏡検査を選択していただく方が多数いることが分かる結果となりました。

また、上部消化管検査においては造影検査もまだまだ選択肢のひとつであり、受けられる方も多いです。2021年度、2022年度2023年度の上部消化管造影検査の結果を分類してみました。

2023年度の精密検査が必要と診断され、当院で2次検査として上部消化管内視鏡検査をした数は8名でした。
以上、簡単ですが当院でのX線検査の実施状況を報告します。

 

上部消化管内視鏡検査実施件数

2017年からの上部消化器内視鏡検査件数です。

上部消化管
内視鏡検査
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
件数 2 22 34 90 546 704 955

 
2023年度上部消化器内視鏡検査結果を分類してみると、下記のようになりました。

生検(組織検査)をした方は23名、このうちgroup5 悪性腫瘍、治療の適応となった方は3名でした。
以上、簡単ですが当院での上部消化器内視鏡検査の実施状況を報告します。

 

診療報酬に係る掲示物

診療報酬上、掲示義務のある文書を掲示します。





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