乳腺科石坂欣大先生の後任が決まらず、2026年4月より乳腺科外来は閉鎖、乳腺疾患の診療はお断りしております。なお、乳がん検診はこれまで通り実施しています。後任が決まり次第、再開します。ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い申し上げます。(2026年3月25日記)
高松メディカルクリニックでは乳がん検診をはじめ、その他一般的な乳腺疾患の診察も行っております。マンモグラフィ検査(左下図)、乳房超音波検査(右下図)いずれも可能ですので、何かお困りの際はお気軽にご相談ください。


当院は、特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構のマンモグラフィ検診施設・画像認定施設に認定(下図)されました。つまり、当院の乳房撮影装置は日本乳がん検診精度管理中央機構施設・画像評価委員会での審査の結果、 検診精度管理の線量・画像基準を満たすものと認定されました。今後もなお一層、乳がん検診の精度向上に尽力して参ります。

乳がん・乳がん検診について石坂欣大 執筆

乳房は乳汁分泌に関与する乳腺組織と周囲の脂肪組織や靭帯などの支持組織から構成されています。なかでも、乳腺組織は母乳をつくる組織である小葉とその通り道となる乳管が複数集まって作られています(右図)。乳がんの多くはこの乳管と小葉から発生し、次第に乳房のしこりや乳頭からの異常分泌といった症状が出現しつつ、周囲の組織へと浸潤して大きくなっていきます。
現在、乳がんの罹患数は年間8万人を超え※1、女性における部位別がん罹患率は1位※1となっています。いまや約10人に1人※1が生涯で乳がんになる可能性があり、女性にとっては身近な疾患といっても過言ではありません。
幸い、乳がんは他の臓器のがんと比較して予後が良く、きちんと治療を行えば多くの場合、根治を目指すことができます。そのため、乳がん検診での早期診断・早期治療が大切となりますが、日本における乳がん検診受診率は増加傾向であるものの、依然4割程度※2と決して高い数値とは言えないのが現状です。
三鷹市では30歳以上の方を対象に乳がん検診を実施しており、マンモグラフィ検診だけでなく超音波検診も選択可能となっているほか、国の指針に則り視触診に関しては希望制としているため、乳がん検診受診のハードルは以前より低くなっているものと思われます。2年に1度の間隔で検診受診が可能ですので、この機会に是非、乳がん検診受診をご検討ください。
※1 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
※2 出典:国民生活基礎調査(厚生労働省)
痛くない超音波“AI"乳がん検診について
当院では2026年3月より超音波検査による乳がん検診にスマートオピニオン社のAI診断を導入しました。
乳がん検診の検査方法にはマンモグラフィ(乳房レントゲン)と乳房超音波検査の二つがありますが、厚労省は40歳以上の女性を対象として、唯一マンモグラフィによる2年毎の乳がん検診を推奨しています。それは、現時点で「死亡率減少効果」という科学的根拠(エビデンス)が確立している唯一の検査方法だからです。しかし、今後、超音波検査による乳がん検診もエビデンスが明確になるかもしれず、無意味な検査というわけではありません。それに、超音波検査にはマンモグラフィにない長所が多数あります。撮像するとき超音波検査ではプローブ(探触子)で乳房をなでるだけですから痛みはありません。一方、マンモグラフィでは乳房を引き出し圧迫板で強く挟み込むためかなりの痛みを伴います。機器を損傷する危険があるため、心臓ペースメーカーやVPシャント装着者等はマンモグラフィを受けられませんが、超音波検査は大丈夫です。豊胸手術後の方は、挿入したインプラントが破損する可能性があり、マンモグラフィを受けられませんが、超音波検査は大丈夫です。超音波検査は、マンモグラフィ(乳房X線検査)と異なり、放射線被曝がないので妊娠中や妊娠の可能性がある方も安心して受検できます。これら超音波検査の利点を活かしつつ、その欠点を補う方法がAI診断の導入です。この方法には、下図の如き利点があります。
今後もこのように診断精度向上に努めて参ります。

新型コロナウイルスワクチン接種による反応性腋窩リンパ節腫大
ファイザーやモデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンを肩に筋肉注射すると、接種側の反応性腋窩リンパ節腫大が出現、接種後最長10週間持続することが報告されています。当院でも下図の如き症例を経験しました。
腫大は自然治癒し、正常な免疫反応を示すもので病的意義なく心配いりません。経過観察し、腫大が消失するのを確認するだけ十分です。換言すると、ワクチン接種後10週間以上リンパ節腫大が持続する場合、別の原因が疑われますので精密検査が必要です。
以上のような事由により、マンモグラフィや検診乳房超音波検査による乳がん検診は、ワクチン接種前に施行するか、2回目ワクチン接種後少なくとも10週間の間隔をおいてから受けるようにして下さい。