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乳腺科

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乳腺科

高松メディカルクリニックでは乳がん検診をはじめ、その他一般的な乳腺疾患の診察も行っております。マンモグラフィ検査(左下図)、乳房超音波検査(右下図)いずれも可能ですので、何かお困りの際はお気軽にご相談ください。

当院は、特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ検診施設・画像認定施設に認定(下図)されました。つまり、当院の乳房撮影装置は日本乳がん検診精度管理中央機構施設・画像評価委員会での審査の結果、 検診精度管理の線量・画像基準を満たすものと認定されました。今後もなお一層、乳がん検診の精度向上に尽力して参ります。

乳がん・乳がん検診について石坂欣大 執筆

乳房は乳汁分泌に関与する乳腺組織と周囲の脂肪組織や靭帯などの支持組織から構成されています。なかでも、乳腺組織は母乳をつくる組織である小葉とその通り道となる乳管が複数集まって作られています(右図)。乳がんの多くはこの乳管と小葉から発生し、次第に乳房のしこりや乳頭からの異常分泌といった症状が出現しつつ、周囲の組織へと浸潤して大きくなっていきます。

現在、乳がんの罹患数は年間8万人を超え※1、女性における部位別がん罹患率は1位※1となっています。いまや約10人に1人※1が生涯で乳がんになる可能性があり、女性にとっては身近な疾患といっても過言ではありません。
幸い、乳がんは他の臓器のがんと比較して予後が良く、きちんと治療を行えば多くの場合、根治を目指すことができます。そのため、乳がん検診での早期診断・早期治療が大切となりますが、日本における乳がん検診受診率は増加傾向であるものの、依然4割程度※2と決して高い数値とは言えないのが現状です。
三鷹市では30歳以上の方を対象に乳がん検診を実施しており、マンモグラフィ検診だけでなく超音波検診も選択可能となっているほか、国の指針に則り視触診に関しては希望制としているため、乳がん検診受診のハードルは以前より低くなっているものと思われます。2年に1度の間隔で検診受診が可能ですので、この機会に是非、乳がん検診受診をご検討ください。

※1 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
※2 出典:国民生活基礎調査(厚生労働省)

その他の乳腺疾患

線維腺腫
10代から20代にかけてみられることの多い良性の腫瘤です。一般的に乳がんと比較すると柔らかく、表面は平滑で可動性を伴うといった特徴がありますが(左下図)、触診では判断は難しいことも多く、各種検査が必要となります。閉経を境に縮小する傾向にあり、ご高齢の方では画像検査で大きな石灰化としてみつかることもあります(右下図)。基本的に悪性へ変化することはないとされていますが、2cmを超えるような腫瘤のサイズが大きい場合にはその他の病気との鑑別や整容性の面を考慮し摘出の手術が検討されます。
乳管内乳頭腫
乳管の内部に乳頭状に形成される腫瘍性病変で30代から50代にかけて好発します。良性の疾患ですが乳頭からの血性分泌物といった症状があり、画像上もしばしば悪性腫瘍との鑑別を要します。マンモグラフィや超音波検査では診断が難しい場合には細胞や組織を採取する検査で確定診断をつけることもあります。

新型コロナウイルスワクチン接種による反応性腋窩リンパ節腫大

ファイザーやモデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンを肩に筋肉注射すると、接種側の反応性腋窩リンパ節腫大が出現、接種後最長10週間持続することが報告されています。当院でも下図の如き症例を経験しました。

 

腫大は自然治癒し、正常な免疫反応を示すもので病的意義なく心配いりません。経過観察し、腫大が消失するのを確認するだけ十分です。換言すると、ワクチン接種後10週間以上リンパ節腫大が持続する場合、別の原因が疑われますので精密検査が必要です。
以上のような事由により、マンモグラフィや検診乳房超音波検査による乳がん検診は、ワクチン接種前に施行するか、2回目ワクチン接種後少なくとも10週間の間隔をおいてから受けるようにして下さい。

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