現在、訪問診療を本格的に開始すべく準備を進めています。
開院当初、通院患者さんも少なく暇だったころ、近所の方が通院できなくなった場合、ひっそりと?往診していました。しかし、その後、徐々に患者数が増加、診療開始から夕方の終診時刻迄数珠繋ぎとなり、昼食時間を確保するのも儘ならず、まったく往診できない状況に。
長年、私を頼りにし通院して下さった患者さんが高齢となり、足腰が弱って通院できず、往診が必要になると、最近は、専ら往診を専門とする医療機関に御願いして、訪問診療に切り替えるようになってしまいました。20年来の患者さんは家族みたいなもの。患者さんだって、たとえ寝たきりになっても、自身のすべてを把握しいている当院の診療を引き続き希望されていたはず。私だって引き続き往診して診療できれば安心です。
さりとて、外来受診を希望し来院される患者さんをお断りすることもできず、内心忸怩たる思いでいました。これで、掛かりつけ医と言えるのか、自身でも疑問を感じていました。
しかし、数年前から志を同じくする医師の仲間が勤務、様々な業務を分担、私も昼休みを何とか確保、休めるようになりました。そのため、漸く訪問診療を本格的に開始すべく準備を始めました。
昨今、昔のように聴診器1本、紙のカルテ用紙1枚とペン1本のみ持参して往診というわけにいかなくなっています。カルテはすべてパソコンを使用した電子カルテですから。現在Wi-Fi設備を含め、そういったハード面を整備、訪問診療を始める準備をしています。
当院の診療の基本は、生活習慣病を中心とした外来診療です。訪問診療が専門ではありません。ですので、あくまでも長く通院されている患者さんに限定した訪問診療の予定です。まったく、通院歴のない方、一見の患者さんからの訪問診療の依頼はお断りする予定です。一見なら当院が行こうと他の医療機関が行こうと同じことですから(むしろ訪問診療を得意とする専門の医療機関の方が良いと思います)。
ただ、現在も私の外来は空き時間がありませんので、私以外の医師が中心の往診になります。もちろんカルテは共通で、日々相談し合っているので安心して下さい。許せば私も往診します。