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妊婦・妊娠予定・授乳婦の方へ

時々、妊娠中の方、これから妊娠しようと思っている方から、検査や薬、予防接種などの妊娠や胎児への影響を尋ねられることがあります。「当院のご案内」のページの「診療方針」のところでお話ししたように、投薬を含めた医療行為には必ず功罪両面があります。100%副作用のない薬などありえません。あくまでも利益が不利益を上回る場合のみ治療や検査を行います。

薬物の妊娠や胎児の影響について

かつてサリドマイドを服用した妊婦が出産した赤ちゃんから多数の奇形が発生するという悲しい薬禍がありました。この方々の犠牲と引き換えに、このとき、受精後20日(妊娠4週6日目、つまり、28日月経周期の方で月経予定日から5日目)以降の服用で初めて奇形が起こるという知見が得られました。つまりそれ以前の服用では胎芽に与えられてダメージは胎芽死亡(流産)を引き起こすことはありますが(妊娠したご本人は妊娠したこと、流産したことに気付かないので、結局何も起こらなかったと認識します)、死亡しなければダメージは完全に修復され健常児が生まれています(「all or noneの法則」と呼びます)。薬によってはそれ以前に内服しても体外に排泄されず、妊娠4週6日目以降も残留する特殊な薬(チガソン、リューマトレックス、リバビリン等、ご本人もよく理解している難病の持病に対する治療薬で、何気に投薬するものではありません)もあります。そこで安全を期すため、
「妊娠を希望、妊娠の可能性のある方は、生理が予定日より遅れたら薬の服用をやめてください。そうすれば影響はありません。少なくとも5日遅れまでには中止してください。」
と、お話ししています。
妊娠4週6日以降7週末までは、胎児のさまざまな器官が形成される時期で、胎児に最も影響の出やすい時期です(絶対過敏期)。既に催奇形性が報告されている薬物は、添付文書にも「妊婦には投与してはならない」と記載されており投与しません。そういった薬物の一覧表をお見せしながらご説明しています。
そういった明らかに催奇形性のある薬物以外の薬物も、開発段階で動物実験は行われてもヒトの妊婦に投与し、催奇形性を調べられたものはありません。当たり前ですが妊婦を実験台にして薬の胎児への影響を調べることなど倫理的に許されるわけがありません。そのため、動物実験で催奇形性を認めなかったとしても「白」でなく「灰色」です。ですから、添付文書には「治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にだけ投与すること」と記載されています。動物実験で催奇形性が認められた場合「催奇形性が報告されているので有益性投与」と記載されています。ですから投薬する方が放置するより利益が大幅に大きいと判断される場合、たとえば妊婦が肺炎になり、このままでは母体胎児とも生命的に危険が及ぶ可能性がある場合の抗生物質など、投与すべきです。
そういった場合も、歴史の新しい薬(たとえばニューキノロン系抗菌薬等)は使用せず、発売後すでに歴史があり、十分なデータが蓄積されているような薬物(ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系抗生物質など)を投与するようにしています。そういったわけで、
「妊娠7週末までは薬の影響が胎児に最も出やすい時期です。明らかに胎児に影響のある薬は使えません。その他の薬も絶対に安全といえるものはありません。ですから、放置すれば母体と胎児に危険が及ぶような状況の場合のみ治療することをお勧めしています。治療が必要な場合も、できるだけ歴史が古く安全そうな薬を選択しますから、安心してください。」
と、お話しています。
妊娠8週以降15週までの期間は、それ以前ほどではありませんが小さな奇形は起こりえます(相対的過敏期)。よって
「妊娠15週末までは薬の影響が胎児に出る可能性があります。明らかに胎児に影響のある薬は使えません。その他の薬も絶対に安全といえるものはありません。ですから、放置するより投薬した方が明らかに母体と胎児に利益がある場合のみ治療することをお勧めしています。治療が必要な場合も、できるだけ歴史が古く安全そうな薬を選択しますから、安心してください。」
と、お話ししています。
妊娠16週以降は、胎児の器官形成が終わっているため奇形は起こりませんが、胎児の機能障害が発生する薬物が知られています。そのような薬物は投与しません。そういった薬物の一覧表をお見せしながらご説明しています。
「妊娠16週以降は胎児に奇形が起きることはありません。しかし、胎児の機能障害が出る薬物があり、そういったものは使いません。その他の薬も絶対に安全といえるものはありません。ですから、放置するより投薬した方が明らかに母体と胎児に利益がある場合のみ治療することをお勧めしています。治療が必要な場合も、できるだけ歴史が古く、過去に問題のなかった薬を選択しますから、安心してください。」
と、お話ししています。
ちなみに、漢方薬は妊娠、胎児に影響が出たという事例が過去に1件も報告されていません。おもに薬草をすりつぶしたものですから、薬を飲むといっても食事の延長線上です。もちろん、劇薬となる薬草もあり絶対に安全と言い切れません。よって、
「漢方薬は歴史の古い薬ですが、過去に妊娠、胎児に影響が出たという事例が1件も報告されたことがありません。妊婦にとって比較的安全なお薬といえます。ですから、漢方薬で対応できる病気の場合は、漢方薬をお勧めします。」
と、お話ししています。
いずれにしてもご説明して、納得したうえで内服していただいています。母体の不安な気持ちは胎児に悪影響を及ぼすはずです。不安を抱えて内服しても、その治療効果より不安感による悪影響の方が大きくなってしまう場合もあります。ですから、
「私の説明をお聞きなって、私を信頼し治療を受けたいと思った場合のみお薬を内服してください。不安な気持ちを抱えたまま内服しても効果が半減、かえって悪影響の方が大きいかもしれません。このまま病気を放置するとお母さんと赤ちゃんに明らかに良くないと思ったら、私からハッキリとお話ししますから安心してください。」
と、お話ししています。
インターネットの時代。国立成育医療研究センター内の「妊娠と薬情報センター」で直接電話相談ができるようなっています。ご自身で調べてみるのも一計です。

薬物の母乳への影響について

授乳婦に投与されたお薬の一部は母乳中にも移行します。その中で明らかに乳児に影響のある薬物が知られています。そのような薬は投与しません。その他、正確な測定は困難ですが乳汁に移行する量は一般にわずかです。しかし、わずかであったとしても、乳児にとっては不要なもの。よって妊娠中の薬物投与と同様、お母さんを放っておくより、治療した方が明らかに母親と乳児にとって利益が大きいと判断した場合のみ治療しています。お母さんが倒れれば赤ちゃんに良い影響があるわけありません。お母さんが早く体調を回復し、しっかりと育児ができるようになった方が、赤ちゃんにとっても利益が大きいと思ったら投薬を行っています。その場合、妊婦のところで述べたように漢方薬も活用しています。
ご存知のように母乳は人工乳よりあらゆる面で母体、乳児にとって有益です。薬物の母乳への影響を心配し、断乳をするのは赤ちゃんにとってマイナスです。よって、
「わずかとはいえ母乳に薬は移行、赤ちゃんに不必要なお薬を投与することになります。ですから、お母さんを放置するより投薬した方が明らかにお母さんと赤ちゃんに利益がある場合のみ治療することをお勧めしています。治療する場合でも赤ちゃんに悪影響を与えることが分かっているお薬は使いません。漢方薬を含め安全な薬を選択しますから、安心してください。授乳直後に薬を飲んだり、赤ちゃんが寝込んだ直後に薬を飲んだりして、少しでも赤ちゃんに薬が行かないようにしましょう。」
と、お話ししています。

妊婦・授乳婦への予防接種について

予防接種は、ワクチン接種により事前に病気の疑似体験をし、その病気に対する抵抗力を獲得、本物の病気に感染しそうになった場合、その抵抗力により未然に発病を防いだり、病状を軽くしたりする医療です。ワクチンには生ワクチン(風しん、麻しん=はしか、麻しん風しん混合(MR)、水痘=水ぼうそう、ムンプス=おたふくかぜ等)と不活化ワクチン(インフルエンザ、A型肝炎、B 型肝炎、破傷風等)の2種類があります。生ワクチンは、本物の菌やウイルスを生きたままその毒性だけを弱めたものです。よって、ヒトに接種すると体内で増殖しますが、本物の病気のような症状は出ず、軽い症状で終わるものです。一方、不活化ワクチンは菌を完全に殺したもので、たいていは菌一部、かけらを接種、抵抗力の源になるその菌に対する抗体を獲得させます。生ワクチンは接種後、ヒトの体内で突然変異を起こし、本物の病気を発病させてしまったことがまれに報告されています。ご存じのことと思いますが、風しんは妊娠中に感染すると胎児に先天異常を起こすことがあります(先天性風疹症候群)。そういったことから、
「妊娠中の生ワクチン予防接種はできません。不活化ワクチンは投薬同様、放置するより接種した方が明らかに母体と胎児に利益がある場合のみ実施することをお勧めしてます。赤ちゃんの事を大切に思うのなら、可能なものは妊娠する前に事前に予防接種すべきでした。今後の反省点にして下さい。」
と、お話ししています。
ちなみに、上述のごとくインフルエンザワクチンも不活化ワクチンです。インフルエンザに感染した妊婦は明らかに死亡率が高いことが知られています。インフルエンザワクチンで胎児に影響が出たという事例は報告されていません。よって、
「妊婦がインフルエンザに罹ると重症化しやすいので予防接種をお勧めします。ワクチンは約5ヶ月間効果が持続します。妊娠初期は自然流産の元来起きやすい時期ですから、その時期を避け、流行前の10~11月頃に接種するのをお勧めします。」
と、お話ししています。
授乳婦に関しては、生ワクチン、不活化ワクチンとも母乳の安全性に影響を与えません。よって、
「母乳に予防接種は影響ありません。授乳中の方も必要なら安心して予防接種を受けて下さい。」
と、お話ししています。

妊娠中の放射線被曝の影響について

福島原発事故の影響もあり、放射線被曝に対する意識が高まっています。放射線被曝による発がん性、催奇形性等が問題となっていますが、一方、逆にラジウム温泉と称し、その放射線による抗がん作用をセールスポイントにしている温泉もあります。発がん性?抗がん作用? 放射線は適量であればむしろ人体に良い影響も与えるのです。また、医療におけるレントゲン撮影の有益性はご存知の通りです。レントゲン撮影によりがんや結核が早期発見され、たくさんの方の命が救われました。これらの医療被曝は得られる利益があって許されることです。不必要な被曝は「百害あって、一利なしです。」
薬物の妊娠や胎児に対する影響のところで述べたように、放射線被曝に関しても、all or noneの法則が当てはまります。一般に受精後10~13日後までは奇形が問題となることはありません。よって、
「排卵日~受精後10~13日後までのレントゲン撮影の胎児への影響はありません。もし、挙児希望ならお腹の中の赤ちゃんを大切に育ててください。」
と、お話ししています。
受精後13日以後妊娠10週までは、胎児被曝により奇形を発生する可能性があります。しかし、明らかな影響が出る被曝線量は50mGy以上であることが分かっています。胸部レントゲンで0.01mGy以下、胃レントゲンで1.1mGy程度ですから、心配はいりません。もちろん、利益のない被曝は避けるべきです。よって、真に検査の必要があると判断した場合以外はお勧めしません。一方、必要と判断したら安心して検査を受けるようお話ししています。
さらに、27週目までは、放射線の影響は少なくなり、奇形を発生させる被曝線量は100mGy以上であることが分かっています。
一方、10mGyの放射線の胎内被曝により、わずかですが小児がんの発生頻度が上昇することが分かっています。よって、
「当院で受ける1回のレントゲン撮影の胎児への影響はまったくと言っていいほどありません。しかし、利益のない被曝は百害あって一利なし。必要な場合のみ検査を指示しますから、安心して検査を受けてください。」
とお話ししています。
いずれにしても、検査やお薬は、私のためでなくご自身のために受けたり飲んだりするもの。私の説明を聞き納得され、私を信頼された場合のみ診療を受けるべきです。「病は気から」というように、不安な気持ちは、私の精一杯の治療を凌駕するほど体に悪影響を与えることをたくさん経験しています。私も、できるだけ妊婦や授乳婦の方が安心して診察を受けられるように心配り気配りするよう頑張ります。

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